Vol.391 2023.11.14

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Column

そろそろ真新しいイタリアを巡りたい その5

日本に生まれたからといって、日本を津々浦々巡りすべてを知り尽くしている人なんてそう多くはないだろう。わたしなどは人生の半分以上をイタリアで暮らしているわけで、いままで訪れたことのない日本はたくさんある。好奇心はあり若い時分より、そしていまも全国を廻ってはコンサート企画などしているのでいろんな町を訪れてはいるが、それでも見たことのないところは数多くある。

さてイタリアに置き換えてみたらどうであろう。
こちらで過ごしてきた32年の間かなり巡ってきたとは思う。音楽のある町を訪ねてはオペラに代表されるようなクラシック音楽を聴くためにそぞろ歩いてきた。また、リクエストのある時は日本からやってきた方々をアテンドする目的で、ご要望の町、あるいはわたし自身の好きな町に勧誘するかのように連れ歩いてきたことも少なくはない。

イタリアという国は20の州で区画されていて、そこから州内にある県によって構成されているが、県という単位で数えるとなると日本の2倍以上、実に100を凌ぐ数をもつ。

さて、長く続いているイタリアでの生活の中でいままだ訪れたことのない町を思い浮かべてみた。県単位で語ればそれはまだ相当たくさんあるわけであるが、とりあえず出掛けたことのない州などあるのだろうか。あったあった、しかもふたつ。

観てみたいところと長年ピックアップしながらいままだいけていない町がある。日本でもすっかり有名になったアルベルベッロ、そしてマテーラがそれである。双方ともに特異な歴史と形態をもつ集合住宅で知られているが、《いつでも行けるところ》とわたし自身が掲げながらいままだ行けずにいるところの代表なのだ。

アルベルベッロはプーリア州にあり、一方マテーラはバジリカータ州にある。車で移動して僅か1時間ほどの距離であろうが、州を跨ぐことになる。プーリアという州は州都のバリにペトゥルッツエッリという歌劇場があり、アドリア海沿いの海洋都市であったので幾度か訪れている。しかしバジリカータ州にはこれまで足を踏み入れたことはない。理由はマテーラという町以外ある時期まで思い当たる目的がなかったからである。

そうしてもうひとつ、イタリア半島を長靴にたとえてそのつま先の部分にあたるカラブリア州、そこもわたしにとって未踏の地であった。かといってそこに魅力を感じていなかったわけではない。四方を海に囲まれた素敵なところ。わたしの生まれ育った鹿児島と類似しているところもたくさんあると思う。しかし郷里を思うと姉妹都市であるナポリ(カンパーニャ州)へ出掛けたり、はたまたシチリア島へひとっ飛びしてしまうので取り残されてしまったようである。交通の便も影響してのかもしれない。

その取り残されてきたふたつの州へいま気持ちが向いている。次はそこを紹介していきたい。

Matera(マテーラ)

堂満尚樹(音楽ライター)
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(C) Jonathan TichlerMetropolitan Opera

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